ついに完結!三上延「ビブリア古書堂の事件手帖7」(メディアワークス文庫)をよみました。
今回は三上延さんの「ビブリア古書堂の事件手帖7」を読みました。
1巻が発売された当初から楽しみに読んでいたビブリアシリーズも遂に完結かと思うと、感慨深いというかさみしいというか…。
(スピンオフ作品は今後出るとのことですが。)
ビブリア古書堂の事件手帖7 ~栞子さんと果てない舞台~ (メディアワークス文庫)
- 作者: 三上延
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2017/02/25
- メディア: 文庫
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(以下Amazon 内容紹介より引用)
ビブリア古書堂に迫る影。奇妙な縁で対峙することになった劇作家シェイクスピアの古書と謎多き仕掛け。そこには女店主の祖父による巧妙な罠が張り巡らされていた。日本で一番愛されるビブリオミステリ、ここに完結。
ビブリアシリーズ最終巻となる本作は、ウィリアム・シェイクスピアのファースト・フォリオをめぐる話を中心に、劇作家としてのシェイクスピアの作品が楽しめる物語になっています。
ファースト・フォリオは、シェイクスピアの死没後、彼の同僚が彼の作品を残すために編纂された最初の戯曲の作品集のことで、現在世界中で234冊が現存するようです。直近だと2016年4月7日にその存在が確認されたとのことで、死後400年経ってから発見されるなど、なんだかロマンが感じられます。
また、本作では前作までの伏線の回収として、篠川家の複雑な家族の過去、そして今の話がすべて詰め込まれています。凝縮しています。正直、五浦くんは置いてけぼりです。(いや、そんなこともないかもしれません。笑)
そして今までの主要な登場人物が、再び現れるというのも、ビブリアシリーズの総決算としてふさわしい締めくくりになっているのではないでしょうか。
思い返すとビブリアシリーズ第1巻が発売されたのは6年前なんですね。1巻で書かれていた梶山季之さんの「せどり男爵数奇譚」が気になって買って、「古本とビール アダノンキ」で読んだらとても面白くてお気に入りの一冊になってしまったのもいい思い出です。
今後もサイドストーリーや実写映画化、アニメ化と盛りだくさんで楽しみです。原作の静かで熱い古書ミステリーの雰囲気をどうかなくさずにいただけるように祈るのみですね。笑
ちなみに、三上さんのほかのライトノベルは読んだことがないのですが、光文社から出されている「江ノ島西浦写真館」も物静かなミステリーの雰囲気が味わえるので、是非読んでみてはいかがでしょうか。
それでは、今回はこんなところで。
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