読書メモ

札幌在住の26歳。一応公認会計士。ほぼ読書記録ブログと化してます。比較的なんでも読みますが、一番好きなジャンルは推理小説。

【読書記録】2017年8月の読書数は27冊でした。

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さようなら8月、こんにちは9月。

そしてさようなら夏、いらっしゃいませ北海道の秋、という感じです。

 

夏は野外フェスに行ったり山に登ったりとアクティブだったので、夏が名残惜しいですが、ここは読書の秋、教養の秋とポジティブにとらえることにします。

 

さてさて、今月の読書記録はこんな感じです。27冊!

 

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平野啓一郎さんの「日蝕」、西加奈子さんの「サラバ!」、池澤夏樹さんの「スティル・ライフ」、佐藤正午さんの「Y」と、純文学よりの小説たち(「サラバ!」は直木賞ですが、僕の中ではエンターテインメントよりは純文学の箱に入れたほうが個人的にすっきりします)から始まって、

後半はサラ・ウォーターズの「半身」や相沢沙呼さんの「マツリカシリーズ」、そしてアガサ・クリスティとミステリ尽くしで終わりました。

 

平野啓一郎さんの「日蝕」は、1999年の芥川賞受賞作品なのですが、受賞時も賛否両論となった、その特徴ある文体に触れるべきです。フランスの神学者が蒐集の旅をしている中で、錬金術師や両性具有者との邂逅を経て、キリスト教との新たなつながりを模索しているようなストーリーも異色ですが、20世紀前半から中盤にかけて書かれたような古風で形式ばった文体は、まるで実際に中世ヨーロッパに書かれた書物をその時代の学者が翻訳したように感じられ、挑戦的な作品だったと伺えます。

 

日蝕 (新潮文庫)

日蝕 (新潮文庫)

 

 

 

続いて、西加奈子さんの「サラバ!」上下巻。

個人的に、西加奈子さんと又吉直樹さんと中村文則さんの小説は、読んでもハマらないと感じていました。もちろん、作品を読んだうえでそう思っています。

西加奈子さんの小説の帯には「中村文則さん、又吉直樹さん推薦!」

中村文則さんの小説の帯には「西加奈子さん、又吉直樹さん推薦!」

そして又吉直樹さんの小説の帯には「西加奈子さん、中村文則さん推薦!」

そう書かれているような気がして、僕の中ではなんだか好きになれない純文学トライアングルの一角にいました。(「舞台」はとっても面白かったですが。)

 

その気持ちで、「サラバ!」を読んでみていたのですが、その考えは大きく間違っていたことに気づかされました。

サラバ!」は傑作です。間違いなく傑作だと思いました。

なんで、もっと早く読んでいなかったのか、悔やまれる恥ずかしい、そんな作品。

 

サラバ!の上巻の半分ぐらいまでは、淡々とイランやエジプト、日本での生活が淡々と語られており、なんだかちょっと読んでいて退屈でした。しかしあの上巻半分の記載はいわばダムのようなものでした。上巻の後半から、感情の放流が始まりました。自分の感情や他人の言動などに振り回されて振り回される主人公の放流たるや、とうとうと滔々と、僕の目に、耳に、五感に大量の水が流れ込んでくるような感覚に陥りました。西加奈子におぼれてしまった。

 

サラバ! 上

サラバ! 上

 

 

 

サラバ! 下

サラバ! 下

 

 

 

相沢沙呼さんの「マツリカシリーズ」の最新作「マツリカ・マトリョシカ」、せっかくなので、最初から読むことに。

主人公の柴犬(通称)がマツリカさんに振り回されながら謎を解決していく。そして謎を解決しながら成長していく、ジュブナイル日常の謎的なシリーズ。

ジュブナイル小説らしい、スピード感あるストーリー展開ながらにして、秀逸なプロットは、読んでいてとても楽しくなります。

読み終わった瞬間に、もう次の作品が読みたくなる、中毒性MAXな小説です。 

 

あと、変わったところでいうと、穂村弘さんの「短歌の友人」でしょうか。

先日、本屋さんを歩き回っているときに、ふいに短歌の棚に目が行きまして、「そういえば、詩は読んだことあるけど、短歌って読んだことないなぁ」と思ったのです。しかし、短歌を読もうとおもっても、何を手に取ったらいいかわかりません。正直俵万智さんの「~~サラダ記念日」しか知りません。なので、歌集を買うのはハードルが、というかリスクが高い、そんな気がしました。

いろいろ、検索してみると、短歌の評論でこの「短歌の友人」がおすすめされていたので、購入してみました。

 

読んでみると、短歌の評論というよりは、もう詰め込みに詰め込んだ短編小説のおもちゃ箱みたいで、短歌たるやを全く知らない僕でも、面白いなぁと思いながら、リラックスした気持ちで読むことができました。

 

 

短歌の友人 (河出文庫)

短歌の友人 (河出文庫)

 

 

 

と今回は、こんなところです。

9月は出張が多く飛行機であっちへこっちへ行ったり来たりなので、Kindleでの読書がメインになりそうです。

 

ではでは。