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僕の読書メモ

札幌在住の25歳。読書とコーヒーと服が好きです。上手な文章を書けるようになりたいです。

ジョエル・ディケール「ハリー・クバート事件」(創元推理文庫)を読みました。

読書

こんにちは。

試験が終わり、本を読む時間がゆっくりとれるようになりました。

 

 

今回読んだのは、ジョエル・ディケール著「ハリー・クバート事件」(創元推理文庫)。

 

ハリー・クバート事件〈上〉 (創元推理文庫)

ハリー・クバート事件〈上〉 (創元推理文庫)

 

(以下Amazon「内容紹介」より引用) 

デビュー作が大ヒットして一躍ベストセラー作家となった新人マーカスは第二作の執筆に行き詰まっていた。そんな時、頼りにしていた大学の恩師で国民的作家のハリー・クバートが、少女殺害事件の容疑者となる。33年前に失踪した美少女ノラの白骨死体が彼の家の庭から発見されたのだ! マーカスは、師の無実を証明すべく事件について調べ始める。全ヨーロッパで200万部のメガセラーとなったスイス人作家ディケールのミステリ登場。

 

40か国以上で翻訳がなされており、日本でもこのミステリーがすごい!2015年版の海外編第6位となっている。(ジョエル・ディケールはミステリ作家ではないようである)ちなみにその年の海外編第1位はピエール・ルメートル著「その女アレックス」で、両者ともフランス語作家であり、橘明美氏が翻訳している。

 

その女アレックス (文春文庫)

その女アレックス (文春文庫)

 

 

 

「ハリー・クバート事件」は小説家が小説に隠された真実を追究する小説を書くという小説、という入れ子のような構造になっているが、構造の複雑さを感じさせないほど読みやすい。

もちろん本格ミステリー小説であり、平易な文章は著者と訳者の努力の賜物なのだと思っている。事実、フランスの有名な文学賞であるアカデミー・フランセーズ賞を受賞している一方で、フランスの高校生が選ぶ高校生のゴンクール賞も受賞していることからも、本格的であり、かつ読みやすい作品であることが伺える。

 

 

今回僕が読んだ文庫本の帯には「全世界のミステリファンを睡眠不足にした傑作」と書かれていたが、まさにその通りだった。

もちろん、上下巻で合わせて1,000ページ、そう簡単に一気読みできるものではないし、僕はすぐ眠くなるほうだ。読み始めたのは午後11時頃。海外と日本で評価が二分しているファイナルファンタジー15のプレイを中断してから読み始めたせいもあって、僕もまた例外なくページのめくる音で朝を迎える。読み終えたのは明け方の4時ごろのこと。僕にとっては、古川日出夫著「アラビアの夜の種族」以来の一気読みであった。

 

アラビアの夜の種族〈1〉 (角川文庫)

アラビアの夜の種族〈1〉 (角川文庫)

 

 

 こんなに引っ掻き回されるものか! というぐらいのどんでん返しにつぐどんでん返し、途中で拡げに拡げた伏線をことごとく回収していく怒涛の展開に脱帽。各章のタイトルNo.のカウントダウン(小説作法31条)もまた内容とリンクし、クライマックスへの疾走感に拍車をかけている。

 そしてこの小説の中に登場する小説「悪の起源」は恋愛小説。ミステリ小説を通じて、恋愛小説の一部を覗くことができるのも面白い。

 

もうまもなく正月休みの人も多いでしょう。”寝る間も惜しんで”読んでみては、いかがでしょうか。

 

 

 

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