【読書記録】2017年5月の読書数は36冊でした。
早いもので6月になりました。
仕事が全然落ち着かず、忙しい状態はいつまで続くのやら。
寝る時間を削って、ゲームしたり読書したりしています。
まれにある、休みの時間も大体体調崩しているので、できることはゲームか読書ぐらいなんですよね。笑
ゲームや小説の主人公って体調崩さないからいいなぁ、って思います。
最近はNeir AutomataやHorizon Zero Dawnをやってますが、最近の流行は「意志のある機械」なんだなぁ、とつくづく思うところです。
でも、両作品とも、2017年に発売された作品の中では群を抜く面白さと世界観なので、PS4持っている人はぜひともやったほうがいいですよ。
さて、今月の読書記録は以下の通り。
36冊読みました。
内訳はこんな感じです。
知念実希人さんの「天久鷹央の推理・事件カルテシリーズ」や貫井徳郎さんの創元推理文庫3部作、そして浅田次郎さんの「蒼穹の昴シリーズ」などがシリーズ系で読み切ったところです。
といっても、まだ蒼穹の昴シリーズは名を変えて続くのですが...笑
今月読んだ中でおすすめだったのは、ブログでも紹介した以下の2作です。
宮内悠介さんの「あとは野となれ大和撫子」と
辻村深月さんの「かがみの孤城」です。
ブログを読み返すとほぼあらすじを書いているだけでした。笑
この間、王様のブランチでも紹介されていたみたいですね。
この二作は本当にお勧めです。
あとは、個人的に推している辻堂ゆめさんの「あなたのいない記憶」、
そして、会計士としては読んでおきたいと思った橘玲さんの「永遠の旅行者」でしょうか。
又吉直樹さんの劇場は面白いんですけどどうも好きになれない感じ、また塩田武士さんの「罪の声」はとっても面白かったんですけど、実際のグリコ・森永事件の時代を生きていたらもっと面白かったんだろうなぁ、というところでおすすめ次点です。
と5月の振り返りはこんなところです。
6月は、浅田次郎さんの蒼穹の昴シリーズ第2章~、小野不由美さんの「十二国記シリーズ」、そして高田大介さんの「図書館の魔女シリーズ」など、長編ファンタジーや長編時代小説なんかを読み進めていこうかなぁ、と思っています。
あぁ、早く仕事にケリがついてほしいですね。笑
それでは。
辻村深月「かがみの孤城」は、原点回帰かつ最高純度のまさに辻村さんらしいファンタジーミステリーでした。
こんばんは。
二日続けての投稿です。
この本を読み終わった瞬間、宮内さんの「あとは野となれ大和撫子」のように、感想を書かずにはいてもたってもいられなくなってしまったのです。
(以下Amazon 内容紹介より引用)
あなたを、助けたい。
学校での居場所をなくし、閉じこもっていたこころの目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。そこにはちょうどこころと似た境遇の7人が集められていた――
なぜこの7人が、なぜこの場所に。すべてが明らかになるとき、驚きとともに大きな感動に包まれる。
生きづらさを感じているすべての人に贈る物語。一気読み必至の著者最高傑作。
300booksでも言っていましたが、この作品は辻村作品のなかでも人気の高い「スロウハイツの神様」が好きな人なら、絶対に一読することをお勧めしたい小説です。かならずや、寝る間も惜しんで一気読みをしてしまうはずです。
そして、「ぼくのメジャースプーン」、「凍りのクジラ」、「冷たい校舎の時は止まる」、「子どもたちは夜と遊ぶ」など初期作品が好きな人にも、おすすめです。原点回帰であり、かつ洗練された最高傑作に間違いありません。
(2017/6/14追記)
王様のブランチで「かがみの孤城」が紹介された後、一時的にアクセス数が上がりました。びっくり。番組内でも大絶賛されていました。
また、最新号の「ダ・ヴィンチ」でもプラチナ本として紹介され、ダ・ヴィンチニュースでもインタビュー記事が2度紹介されていました。
さて、気になるあらすじはこんな感じ。
主人公の安西こころは、学校でのいじめが原因で家に閉じこもるようになってしまっていた。ある時、部屋の全身鏡が光っていて、手をふれるとこころは不思議なお城へと導かれる。この城の主はオオカミの仮面をかぶった小さな女の子、「オオカミさま」。こころは、同じようにオオカミさまに連れられてきた6人の中学生とともに、なんでも願いがかなう一本の「願いの鍵」を探しに行くのでした...。
いや、これ、辻村さんすぎるでしょ!!
辻村さんといえば、ファンタジーミステリー、ファンタジーミステリーといえば、辻村さん。
装丁も素敵すぎるし。カバーももちろんいいんだけど、カバーを外すと、外国文学っぽい表紙に物語とのリンクを感じるし。
…。
そう。ミステリーなんです。
以下、ネタバレも含んじゃいますが、辻村作品ただのファンタジーじゃ終わりません。
ファンタジアスなミステリー。易しい、ではなく、優しい謎解きが含まれたファンタジーの世界。
ここから先は、本を読んだ方のみスクロールしてください。
こころがかがみの孤城で出会った、6人の中学生、アキ、スバル、リオン、マサムネ、フウカ、ウレシノ。彼らはみんな、日本の学校に通えていない子供たちでした。
物語の中で、彼らは葛藤しながら触れ合っていくうちに、少しずつお互いに心を開いていきます。孤城の中でしか出会わない、秘密を共有できる仲間たち。
いじめられていて、友達に裏切者あつかいをされて、自分がいらない子のように思えて、なんとなくだるくていかなくなったらいけなくなって、親が過保護で、義理の父親に暴力を振るわれて、金づるとしてしか見られてなくて。
この小説で挙げられていたのはたったの7例ですが、それぞれがそれぞれの要因で学校に通えなくなった事情を打ち明けていきます。(最後まで打ち明けられない子もいますが)
孤城が空いているのは5月1日から3月30日まで。願いの鍵を見つけられないまま、お城での楽しかった日々は刻一刻と過ぎていきます。
(きっと4月からの最初の一か月は学校に通える子も、5月ぐらいから通えなくなるのかもしれません。)
あるとき、アキが学校の制服を着て孤城に行きました。そこでみんなは気づきました。自分が通っている学校の制服だと。学校に通えない子供たちはみんな同じ学校の生徒だったと。
マサムネは提案しました。2学期の最初の日、保健室でも、音楽室でもいいから1日だけ学校であってみよう、と。みんなは決心しました、だって私たちは一人じゃないのだから。
でも、彼らは出会えませんでした。彼らの2学期の最初の日、みんな同じ学校に行ったはずなのに。もしかして、並行世界。パラレルワールド。彼らは絶対に出会えないことに気づかされるのです。オオカミさまは、私たちを弄んでいるのだと。
しかしこれもまた、早とちりなのです。オオカミさまはそんな悪い子じゃありません。物語は確信に近づき、こころがそれに気づきます。私たちの世界はずれている。でも並行世界なんかじゃない。ずれているのは時間なんだと。
ここまでは、ちゃんと読んでいた読者はすぐ気づいたはずです。ゲームでの食い違い、音楽プレイヤー、うるう年だから出会えた二人、街並みの移り変わり、ハッピーマンデー制度、そして変わらない中学校の制服。
スバルのイマは1985年。
アキのイマは1992年。
こころとリオンのイマは2006年。
マサムネのイマは2013年。
フウカのイマは2020年。
そして、ウレシノのイマは2027年。
彼らはそれぞれのイマから、時の止まった校舎、ではなくお城へと導かれていたのでした。彼らの間には7年ごとのスキマがあります。でも1999年の中学生はいませんし、こころとリオンは同い年です。
そしてリオンは気づくのです。オオカミさまは死んだお姉さんだと。1999年に中学校に通いたくても通えなかったお姉さんだと。お姉さんは日本の中学校に通いたくても通えなかったリオンに同じ中学校の友達を作ってあげたかった。それがオオカミさまの願いでした。偶然にも、リオンが日本に戻ってきたとき、同じ中学校に友達が最初からいるのです。それがこころなのでした。
こころとリオンは同じ中学校に通う友達になりました。
スバルは工業高校にすすみます。いつか独自のゲーム機をつくって、マサムネの「このゲーム機は友達が作ったんだ」をほんとにしてあげると決意します。
フウカは、もし覚えていたら、ウレシノと運命的な出会いが再びできると信じて、ウレシノの告白を了承します。
そしてアキは…。
アキは、喜多嶋晶子は、大学時代のフリースクールのボランティアを通じて、リオンの姉、実生に出会います。アキ自身中学校に通えない時期があったこと、実生の死に咽び泣く男の子の姿をみて、いつか自分を救ってくれたように、誰かの助けになってあげたい。そう決意します。それから月日は流れ、3人の子どもと出会います。こころと、マサムネと、そしてウレシノと。
物語は、こころが中心の世界で進んでいきますが、その孤城はリオンを救うためだったり、喜多嶋先生=アキがこころやマサムネ、ウレシノの助けになっていたり、そしてそのアキ自身も、オオカミさまやほかの6人に手を差し伸べてもらったり。
仲間はずれになったり、道をはずれてしまったり。
はずれてしまった7人の始まりは、仲間はずれのいない終わりへと向かっていったのでした。
~ Fin. ~
まとめなおしても、素敵な物語です。これ自体がまるで絵本のような、童話のような。
子どもから大人まで、是非読んでほしい物語ですし、何度も何度も読み返したい小説だと思いました。
ほんとうにおしまい。
宮内悠介「あとは野となれ大和撫子」は、中央アジアの昨今を訴えかける社会派エンターテイメント小説でした。
こんばんは。5月です。
といってもすでに後半に差し掛かっています。
仕事のほうは相変わらず忙しく、そのせいで土日はほぼ毎週疲れと風邪でダウン、意識が朦朧としながら、小説を読み耽っている。そんな状況です。
今回は宮内悠介さんの「あとは野となれ大和撫子」(KADOKAWA)を読みました。
(以下Amazon 内容紹介より引用)
中央アジアのアラルスタン。ソビエト時代の末期に建てられた沙漠の小国だ。この国では、初代大統領が側室を囲っていた後宮(ハレム)を将来有望な女性たちの高等教育の場に変え、様々な理由で居場所を無くした少女たちが、政治家や外交官を目指して日夜勉学に励んでいた。日本人少女ナツキは両親を紛争で失い、ここに身を寄せる者の一人。後宮の若い衆のリーダーであるアイシャ、姉と慕う面倒見の良いジャミラとともに気楽な日々を送っていたが、現大統領が暗殺され、事態は一変する。国の危機にもかかわらず中枢を担っていた男たちは逃亡し、残されたのは後宮の少女のみ。彼女たちはこの国を――自分たちの居場所を守るため、自ら臨時政府を立ち上げ、「国家をやってみる」べく奮闘するが……!?
内紛、外交、宗教対立、テロに陰謀、環境破壊と問題は山積み。
それでも、つらい今日を笑い飛ばして明日へ進む
彼女たちが最後に掴み取るものとは――?
内容紹介に詰め込まれること詰め込まれること。
2000年代の環境開発の弊害として発生した、アラル海の干上がりによって出来た小国アラルスタン。ウズベキスタンの自治州から独立した国家の大統領が演説中に殺害されて、残された可憐な(?)女の子たちが国家の運営に!あー、もうどうなっちゃうわけ!!
と、海外を舞台にしたハーフフィクションを思わせる前半の説明から、後半は一転ライトノベルのようなあらすじに、頭が混乱させられる。買うかどうか迷っていたところに、Twitterでおすすめですよという声があったので、思い切って買ってみたのでした。
確かに、物語はあらすじのとおりで、間違いないのですが…。
思っていた以上に、近い過去、今、そして未来の中央アジアで、世界で起こっていることを、起こるかもしれない環境問題や宗教対立、あまたの時事問題を、わかりやすく、そして鮮烈に書かれている、ノンフィクションのようなフィクションでした。
これは面白い!!さらっと読めて、そしてためになる。
もちろん、ありえねーだろ!っていうギャグみたいな展開もあるんですが、読む前と読み終わった後では、中央アジアの知識は雲泥の差、月と鼈です。
宮内さんといえば、日系二世・三世のアメリカでの生き様をつづった「カブールの園」で話題となりましたが、こちらも「日本ではないところで暮らす日本人(日系人)」に焦点を当てています。海外が舞台の小説も登場人物に日本名がいるだけで、ちょっと読みやすくなっているように感じられるのは気のせいでしょうか。笑
「わたしは虐められていただけ。人種差別なんか受けてない!断じて!」
この文章を読んだとき、ハッと思いました。
「いじめ」も絶対に許されないことですが、人種差別を受けた人たちにとっては、ただの「いじめ」だったらよかったのに、と思ってしまうぐらい根深い苦しみなんだと。
僕も中学生の人は、ある特定の人に攻撃される、今でいう「いじめ」のようなものを受けた時期があったけれども、(幸い後に残るほど酷いものではなかったけれど)、差別は受けたことがない。ある意味では当たり前だ、日本に住んでいる日本人なのだから。そして差別をしたという意識もない。
しかし、無意識に差別をしているのかもしれない。私たちの先祖は、アイヌを迫害してきた歴史があるし、女性の社会進出以前の性差や職業差別をしてきた\された歴史もあった。だから、今この瞬間、無意識的に誰かを差別してる可能性だって否定できない。ただ、日本はほぼ単一民族であり、「差別」の重さを意識している日本人は少ない。僕だってそう。そして歴史を重んじない。
このあいだ韓国から来た男性が「ファッキンコリアン」などと罵声を浴びせられる話があったときもそう思った。酔っ払いからすれば、愛嬌愛嬌、ただの「いじり」のつもりかもしれない。でも、彼は絶対差別だと受け取ったと思う。いじりには境界はないのかもしれないが、差別は完全なる線引きだと思う。俺のテリトリーに入ってくるんじゃねぇと。彼は苦笑しながら立ち去った。
きっと僕が彼ならこう言う。
「これは差別じゃないよ。ただのいじりだよ。」
そしてこう思う。
「悔しい。悔しい悔しい悔しい。」
いろいろと考えさせられる一文でした。
日系人が主人公の「カブールの園」とは異なり、「あとは野となれ大和撫子」は両親は日本人で転勤で来たものの、両親が爆発に巻き込まれて、みなしごとなった日本人が主人公。
「日本人」が異物のように扱われるシーンは極力最低限になっていて、中央アジアの情勢をあくまでもエンターテイメントとして昇華させたかった、そこだけに焦点を当てたかったのだろうと思います。
純文学(芥川賞)好きには「カブールの園」、エンターテイメント(直木賞)好きには「あとは野となれ大和撫子」がおすすめです。どちらの切り口も面白い宮内悠介さんの作品、これからも読んでいきたいと思います。
蛇足ですが、上記2作品を読んでて、関連する気がした書籍をいくつか記載し終わりにします。
一つ目は、もしアラルスタンという国があったら、という現実とは異なるもう一つの現実を舞台にしたという点で、知念実希人さんの「屋上のテロリスト」です。
こちらは、もしポツダム宣言が受託が遅くなり、日本がベルリンのように東西に分裂したら、という舞台の小説です。ジャンルは青春ミステリーでしょうか。
二つ目は、「あとは野となれ大和撫子」でナツキが言っていた、私はいつかこの地に水を戻したい、ただこの地を干せ上がらせたみたいに、またほかの地域に干害をもたらすかもしれない、チョウの羽ばたきが台風を起こすように、みたいな話から。
ズバリですが、思い出すのはこの映画ですよね。
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そして三つ目、後宮(パレス)つながりで、といってもこちらは中国ですが。
もう20年以上も前の作品ですが、とても有名な作品ですね。
そして最後に、「カブールの園」で第二次世界大戦下で日本人が収容されていたマンザナーに訪れるシーンがありますが、こちらもそのマンザナーに収容されていた、従軍になった日本人をテーマに書かれたミステリー。
これについては、以前記事で触れました。
こんな感じで、最近読んだ小説同士が、リンクしたように感じる時があります。
そんな時ちょっと楽しくなるのです。
蛇足でしたね。
では。
【読書記録】2017年4月の読書数は24冊でした。
今日で4月も終わりですね。
今月は、仕事が忙しく、労基署にお世話になりそうでならないぐらいには働いていたような気がします。
毎日終電で帰るような日々も続く中で、仕事の昼休みなどなんとか時間を見つけてコツコツよみ、今月も24冊を読むことができました。よかった。
ただ仕事のストレスで小説を爆買いした結果、読んだ量よりも買った量のほうが圧倒的に多く、どんどん積読がたまっていきます。
今月だけで100冊は買っちゃったんじゃないかな…。ヘミングウェイとか、坂口安吾とか、浅田次郎とか、橘玲とか。
今、この文章を書いている僕の真後ろに、その積読たちが堆くいまかいまかと出番を待っている状況です。倒れてきたらどうしましょう。
そうそう、今月はこんな面白い本も買いました。
ずばり「世界文学大図鑑」の名前の通り、サセックス大学の文学部の講師の主導のもと、日本を含めた古今東西の名作文学が、図解による解説も含めて、350ページにこれでもかというぐらい記載されています。
税抜き4,200円。決して安くない金額ですが、出会って即決で買ってしまいました。笑
本読みの助けになりそうな一冊です。
さて、今月の読書報告をば。
今月は24冊読み、2017年累計で現在126冊読んでいます。
そして今月読んだ本の内訳はこちら。
東京創元社と宝島社オンパレードです。
推理小説好きなのが一発でばれるラインナップ。
僕自身もYOSAKOIソーラン祭りの運営をしていたのですが、踊り子の目線からYOSAKOIソーラン祭りが描かれた田丸久深さんの「YOSAKOIソーラン娘 札幌が踊る夏」や又吉直樹さんがおすすめしていた中華系アメリカ人のケン・リュウさんのSF短編集①「神の動物園」などがこの中では異色でしょうか。
月村了衛さんの「追想の探偵」は70年代特撮をテーマにした人探しミステリ(というよりは人情ストーリー?)でしたが、特撮の時代を全く知らない僕でも楽しめたのでお勧めですよ!
そんなところで5月も忙しい日々が続きます。
ゴールデンウィークも毎日出勤で、国民の祝日なんてあったもんじゃありませんが、来月もたくさん読めるといいな~思っています。
それではこの辺で。
ぼくのりりっくのぼうよみのすあげのべたぼめ
ぼくのりりっくのぼうよみ、ワンマンツアーツアー2017、札幌@cubegardenに行ってきました!!
(ぼくのりりっくのぼうよみ公式Webページ(http://bokuriri.com/)より引用)
Drop's以来のライブブログですが、ビッケブランカ、きゃりーぱみゅぱみゅ、住岡梨奈、山崎あおい、Softly/Anlyなど、実はいろんな方のライブを見に行っていました。そして新年度最初のライブがぼくりり。
ぼくりり自体は、昨年のJoin Alive以来の二回目です!その時は一番前で見れたし、そのあとの公開ラジオ収録も目の前で見れたんですが(みんなで写真撮ったの懐かしい!)、今回は仕事が忙しく開始時間ぎりぎりに駆け込んだ(りりTシャツは着てたけど)ので、一番後ろからの観戦です。
チケットはSold out、会場内はかなりの混雑具合で、ライブ開始前のBGMなんてのは全く聞こえないぐらいの盛り上がりでした。まだはじまっていないのに。裏でぷよぷよとかやってそうで、ぼくりりおそるべし。
ぼくりりが出てきて騒ぎ出す観客を一瞥して、「お前ら全員バカばっか。」から始まったライブは2部構成で、セトリは確かこんな感じ。(あんまり覚えていない)
<第一部>
2.CITI
〜MC1〜
3.本能 (椎名林檎Cover)
4.sub/objective
5.Collapse
〜MC2〜
6.A prisoner in the glasses
7.Sunrise
<第二部>
8.Be Noble
9.shadow
10.在り処
11.予告編
12.対象a (anNina Cover)
13.Water boarding
14.Newspeak
15.noiseful world
16.liar
17.Noah's Ark
18.after that
第一部は陽気なぼくりりのフリートークを含めた通常のライブ、第二部はNoah’s Arkの世界観を踏まえたストーリー仕立ての少しシリアスなライブ、という構成になっていてアンコールはなしでした。
個人的には、アンコールありきのライブって微妙な気がするので、アンコール無しなのもよかったと思います。(アンコール用の曲リハとか変な感じするんで。笑)
Black Bird,CITIときて最初のMC。テーマは札幌に来て食べたもの、で話し始めたぼくりりですが、話に上がるのは「すあげ」のスープカレーのみ。
前回北海道に来たときに食べてからファンになり、彼曰く、「食べた瞬間に、野菜などの育ってきた背景が普通の値段で食べられるところにびっくりした」らしい。
安いのにうまい野菜のメタ要素、ちょっとわかる気がします。
そのあとは椎名林檎さんの「本能」のカバー。曲調や歌詞もぼくりりのそれと似ているので、もはや自分の曲と化していました。
sub/objectiveの前奏で沸き立つ会場。Be Nobleで沸くと思っていたので少し意外でした。札幌。
2回目のMCで、札幌の食べ物の話の続きが始まります。次は何の話か楽しみにしていると、二条市場の話に。しかし、10秒ぐらいで二条市場の話がおわり、ふたたび「すあげ」の話に。笑
べたぼめである。すあげのテーマソングでも書いたほうがいいんじゃないの??
すあげの紹介でおざなりになりそうだったメンバー紹介も、一応やってMC終了。Sunriseはちょっと歌詞が飛んでしまったけど、終始楽しい流れで第一部終了。
うって変わって、第二部はぼくりりの静かなナレーションから幕が上がります。
2nd AlbumのNoah's Arkは旧約聖書と現代の情報化社会の交差がテーマのストーリー仕立てになっている。(と思っている)
産み落とされた現実と不運、存在意義、アイデンティティ、自由意志の剥奪、言葉の定義、絶望、からっぽの世界、そして夜明けと色づいた世界、そういったアルバムの世界観を伝えるように、曲間にナレーションが響いていました。
予告編とWater boardingのあいだには、「ひぐらしのなく頃に 解」のエンディングになったanNinaさんの「対象a」のカバー。
罪があるのは諦めているから
罰があるのは求めすぎるから
何もかもが置き去りにされて
まわる まわりつづける
この歌詞の部分とか、存在意義を失った「予告編」から、それでも世界に抗えずまわりつづける「Water boarding」の間にはぴったりの様な気がしました。
ライブ終了後は余韻を楽しむお客さんでいっぱいでした。Join Aliveのときとは変わって人との対話を(うまく)楽しむようになったような気がしました。
楽しかったです。
3年ぐらいしたら、「歌うの飽きました、自分の伝えたいことはもう歌に十分詰め込んだので、もう歌出しません。っていったら違約金っていわれた、うける」と言い出すかもしれないので、お早めに。今年のRSRは要Checkです。
あと、すあげもごひいきに。笑
おわり。